開頭せずに動脈瘤をコイルで塞ぐ血管内治療

くも膜下出血は脳動脈瘤(コブ)が破裂して起こります。いったん出血が止まっても、放っておくと再び破裂する恐れがあります。そのため、再出血を防ぐ治療が必要となります。

頭蓋骨の一部を切り開き、脳動脈瘤の根元を金属製のクリップで挟んで血流を遮断する「開頭クリッピング術」は従来から行なわれていますが、最近は「血管内治療」が広まりつつあります。

血管内治療では、脚の付け根の血管などから入れたカテーテルを、脳の動脈瘤まで送り込み、先端からコイルを出した動脈瘤内に詰め込みます。それによって動脈瘤への血流を途絶えさせ、再出血を防ぐのです。

身体的な負担は血管内治療のほうが軽く、お年寄りでも受けることができます。また、脳の奥にある動脈瘤でも治療が可能です。ただし、確実に再出血を防ぐ効果が認められているのは、開頭クリッピング術です。

血管内治療は新しい治療法のため、長期的な予防効果が明らかでない、まれにコイルの隙間から出血するなどの問題があります。そのため、患者さんの状態を見極めた上で、血管内治療を行うか、従来からの手術法を行なうかを決めます。

くも膜下出血とは? | 突然現れる症状 | 前兆を見逃さない | くも膜下出血の予防

Copyright(C)2015 脳ドックの基礎知識 All Rights Reserved