くも膜下出血とは太い血管にできた動脈瘤が破れる病気です
脳は、軟膜、くも膜、硬膜という3層の膜によって覆われています。くも膜は細い線維でできていて、それがくもの巣のような網目状になっていることから、この名前がついています。
脳脊髄液で満たされた、軟膜とくも膜の間にあるくも膜下腔に出血するのが、「くも膜下出血」です。発症の原因として最も多いのは、脳の太い血管から枝分かれする部分が、血流によってかかり続ける圧力のために瘤状に膨らみ、それが破裂して出血する脳動脈瘤破裂です。
脳梗塞や脳出血は中高年や高齢者に発症することが多いのに対し、くも膜下出血は40歳代の働き盛りにも発症するのが特徴です。
動脈瘤以外の危険因子は、喫煙、飲酒、高血圧などです。脳梗塞や脳出血では、コレステロール値や糖尿病、心疾患なども発症に関連していますが、この病気ではほとんど関係ないとされています。また、もともと血管壁に弱い部分があるなど、発症には遺伝的素因も関係しています。